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Varex社薄窓X線管生産終了時期のお知らせ(7/17情報追加)

 

平素より弊社にご愛顧賜りどうもありがとうございます。

さて、弊社の一部蛍光X線装置にも使用し、単体での販売も行っています、Varex Imaging社(旧Varian社)の薄窓型分析用X線管について、別紙のように2020年8月30日までの受注分をもって生産終了する旨、Varex社より連絡がございました。

この別紙ですと一部機種のみのようにも見えますがバレックスイメージングジャパン社とも確認をとり、今回Varex社の全ての薄窓型分析用X線管、VF-50Lシリーズ(50W、50kV耐圧)とOEG-96Lシリーズ(4kW、60kV耐圧)が生産中止となることが分かりました。(7/17情報追記)

Varex社のBe窓厚25μmの薄窓型分析用X線管は弊社顧問の谷口一雄(旧テクノエックス社代表取締役社長)も開発に協力し、日米のX線技術交流の成果の代表例であり、生産終了には関係者としてさみしい思いもあるのは事実です。

この薄窓型分析用X線管の特徴は、Be窓厚が通常の75μmに対して25μmと1/3となっていることからもわかるように軟X線領域の強度が格段に向上しています。これによりC(炭素)~Cl(塩素)などの軽元素の分析に大きな力を発揮します。別紙に記載のVFタイプ(50kVタイプ)のW(タングステン)、Mo(モリブデン)、Pd(パラジウム)、Cr(クロム)ターゲットの特性X線強度を通常品と比べると下記の表から分かるように低エネルギー領域ほど薄窓型の効果が高くなります。特にWターゲットのMα線では3倍近いX線強度が得られます。

表. Be窓厚25μmの薄窓型分析用X線管と通常品(Be窓厚75μm)のX線強度比較

ターゲット 特性X線 エネルギー(keV) 薄窓型/通常品 強度比
W 1.775 2.80
Mo 2.293 1.56
Pd 2.836 1.26
Cr Kα1 5.414 1.03

 

 

弊社ではこれらのX線管を搭載した装置やX線管そのものを購入されたお客様のためにぎりぎりまでとりまとめをいたす所存です。またこのX線管に新たにご興味をもたれた方がいらっしゃいましたら、是非弊社まで至急ご相談いただければ幸いです。

また現在、当該のVarex社の薄窓型分析用X線管を含めて弊社取り扱いのX線管につきましては9月末までのご発注分につきまして、キャンペーン価格での販売(詳細はこちら)を実施しておりますのでご検討くだされば幸いです。それでは向後とも末永いお付き合いをお願い申し上げます。

 

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